INTERVIEW日本発エンターテインメントを世界へ

Akatsuki Entertainment - Head of Tokyo アカツキ - COO室
鈴木 萌子
外資系コンサルティングファームの戦略グループにて、日系企業の世界展開をサポートする戦略コンサルティング事業に従事。2012年より愛するエンターテインメント領域で「世界への橋渡し」を実現すべく、映像企画会社に転職。日本のIPとハリウッドを中心としたグローバル市場をつなぐユニークな役割で数々のプロジェクトに携わる。プロジェクト推進のみならず、日本/世界のトップエンタメ企業、クリエイター、プロデューサーとのネットワークを構築。2017年にモバイルゲームを軸足に、世界にエンターテインメント体験を提供するアカツキと出会い、グローバル映像事業会社Akatsuki Entertainmentの立ち上げなど、新たなエンタメ領域を開拓する新規事業を手がける。
外資系コンサルティングファームの戦略グループにて、日系企業の世界展開をサポートする戦略コンサルティング事業に従事。2012年より愛するエンターテインメント領域で「世界への橋渡し」を実現すべく、映像企画会社に転職。日本のIPとハリウッドを中心としたグローバル市場をつなぐユニークな役割で数々のプロジェクトに携わる。プロジェクト推進のみならず、日本/世界のトップエンタメ企業、クリエイター、プロデューサーとのネットワークを構築。2017年にモバイルゲームを軸足に、世界にエンターテインメント体験を提供するアカツキと出会い、グローバル映像事業会社Akatsuki Entertainmentの立ち上げなど、新たなエンタメ領域を開拓する新規事業を手がける。

グローバル市場でエンターテインメントを扱う難しさ

現在アカツキで携わっている仕事について聞かせてください。
現在の仕事は、大きく二つあります。一つ目はAkatsuki Entertainmentが介在し、日本IPとハリウッドをつないで実写映画を制作するプロジェクト。
もう1つは、ハリウッド以外も含めたグローバル市場に輸出する新しいエンターテインメントを開発するプロジェクトです。
大学卒業後に入社した会社から、ずっと海外事業に携わってきたそうですが、グローバルな仕事をしたいと思うようになったきっかけは?
父の影響が大きかったかもしれません。幼い頃から、父が仕事関係のゲストを家に招くことが多かったのですが、その中にオーストラリア人のコンサルタントの女性がいたんです。彼女はバリバリ働くエグゼクティブ。見た目もキラキラかわいらしくて、「こういう女性のキャリアや生き方があるんだ」と憧れたのを覚えています。その出会いから漠然とグローバルで生きるビジネスパーソンになるんだ、というイメージはあったと思います。大学時代に1年間留学して、グローバルで生きる厳しさを肌で感じましたが、夢が小さくなることはありませんでした。
グローバルでエンターテインメントに携わる難しさはありますか。
日本とグローバル市場をブリッジするには、一定の能力と経験が必要です。国もバックボーンも常識も違う者同士が、一緒にものごとを進めていく。その橋渡しをすること。違う価値観の中でやりきる精神面と、一つひとつの問題を切り離して考え、解決するスキル面、その両面が必要です。さらにエンターテインメント分野はクリエイティブ面でビジネスの難易度が高いと感じています。
私は新卒入社したコンサルティングファームから日本事業の海外展開を経験しましたが、他の事業ではできていた、より収益や売上を上げられるビジネスロジックで判断し、正しい答えを一緒に目指すことや、自分の常識と現地の常識が異なる場合に、現地の方に自分の常識をアジャストするようなやり方で臨むことは、必ずしもエンターテインメントの世界では通用しないと知りました。

エンターテインメントは二つの意味で特殊です。一つは、エンターテインメントに必須であるクリエイティブは、背景となるカルチャーやニュアンスが大事なので、「曲げない(アジャストしない)ことが正義となりうる」ということ。
もう一つは、クリエイターたちは自分の作品に誇りを持ち面白さを高めることには興味があるものの、往々にしてビジネスマインドで調整や折衝をして仕組みを整えることには興味がない場合が多いことです。そもそもターゲットが異なり、商慣習も法律も違う。違うことだらけで、かつ歩み寄ることが苦手な両者にお互いを理解し合えるようにするのは、とても大変でした。

「グローバル」「ビジネス」「クリエイティブ」どれも譲れなかった

コンサルティングファームの次のキャリアとしてエンターテインメントを選んだ理由は?
クリエイティブへの思いが捨てきれなかったからです。
大学のサークルで、当時で70年続いていた大規模な劇大会にディレクターとして英語劇を制作・出品し、優勝する経験をしました。そこで二つの面白さに気づきました。一つはクリエイティブの面白さです。私は演劇はクリエイティブの総合格闘技だと思っています。脚本は既存のものを使うことが多かったので、演出や衣装、音楽など、どうすれば一番楽しんでもらえるかを考えることにやりがいを感じていました。二つ目はマネジメントの面白さです。一定以上の規模のエンターテインメントは一人では実現できません。組織の価値を最大化して最高のアウトプットをするためにも、本質的な課題を捉え、解決策を立案し実行することが必要です。また、それを実行するための情報収集・分析能力とリーダーシップが要求されます。また、高い目標にコミットすることは高ストレスと膨大な時間を要求されますが、さまざまな人がもつモチベーションやアイディア、経験が融合したときの無限の可能性、そのために知恵を絞ることを、とても楽しいと感じていました。
どちらの道がいいのか悩んでいたのですが、ある人の「クリエイティブの分野は、道を決めるのも才能の一つ。迷っている時点で止めといたほうが良いってことだよ」という言葉に納得し、コンサルティングファームへと進みました。
コンサルティングファームでは、大手メーカーの海外展開のプロジェクトにアサインされました。そこでの真剣勝負から得た経験が、確実に今の自分の強みになっています。マネジメントを生業にすることは、とても面白かったです。一方で、「お客さまが想像するものから半歩先のもの」を求められる世界では、私が演劇などで経験してきたクリエイティブ志向が満たされないという思いもありました。それを満たすため、仕事をしながら小説を書き、とある文学賞を取ったこともあります。そんなときに昇進のオファーがあり、今後の人生を考え、私は「グローバル」「ビジネス」「クリエイティブ」の三つのどれも譲れないんだと気づきました。そこで、次に働くハリウッド映画の企画制作会社と出会ったのです。

日本のエンターテインメントを世界と結ぶ道を創っていきたい

アカツキとの出会いは?
映像企画会社が事業撤退することが決まったのですが、そこで得たノウハウやつながりをここで立ち消えさせてしまうのはあまりにもったいないと感じていたのです。じゃあ自分たちでやろう、ということになって、出資してもらえる会社を探していました。そのときに出会ったのがアカツキでした。
これからやっていきたいことはありますか。
次はIPを海外に持っていったあと作品としてしっかりクオリティの高いものをつくりきることと、IP以外のエンターテインメントも海外展開したいと考えています。それから、アメリカに加え、全グローバル市場にも挑戦したいですね。特に二つ目の「IP以外のエンターテインメント」は、アカツキの中にもたくさんありますし、自分たちも生み出していきたいです。
新しいビジネスは、「最初に道を作る」のが一番大変です。でも、一度道を作ってしまえば、次からの挑戦が格段にしやすくなる。今までの経験から、日本のエンターテインメントの強さ、ユニークさは世界の関心をひくこと、評価が高いことを実感しています。アカツキのプロダクト=日本のエンターテインメントの世界への橋渡しを、これからも進めていきたいです。

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